MANULのブログ

総合格闘技の生涯スポーツ化を考えるブログ

MMAをやると、MMA観戦がおもしろくなる

わたしたちがMMAの観る専だったとき、それはもう好き勝手にだれが強いの、だれは弱いの、あそこで寝技につきあうべきじゃなかった、逃げてないでつっこむべきだった、などと放言していました。
MMAを実践すると、鑑賞眼は格段にあがります。ケージやリングの中で闘う戦士たちが、いかに高度で勇気のあることをしているか、身に染みてわかります。
格闘技の舞台にあがること自体に賛否が起こるような選手がいます。筆者も全員が全員とはいきませんが、あの場に立って本気で相手を倒しにいく、倒されるかもしれないという覚悟を実現させたことが、もうとんでもないことだとリスペクトするようになりました。
たとえばパウンド、グラウンドで上になったら、とにかく勢いでパウンドを打ちこめばいい、などとおもうことがあるのではないでしょうか。やってみればわかります、パウンドなんて容易にあてられません。ヒョードルヴァンダレイ・シウバガードポジションの相手に強烈なパウンドをブチこんでいたのは(情報が古いですね)、彼らが類まれな技術を持っていたから、あるいは寝た側の技術と差があったがために通用したことだとか、見た目ほど単純な技術ではないことに気づくでしょう。
とくに寝技やグラウンドの攻防は、その奥深さを知るとおもしろみがよくわかり、うんちくなんぞたれたくなることでしょう。現代MMA愛好家たちは、グレイシー一族の出現に驚きおののいた時代のMMA愛好家たちとちがい、寝技を知っています。しかし、実体験をしないかぎりその真価にたどりつくことは難しいとおもいます。
観るおもしろさが増すし、スパーリングでも試してみよう、というおもしろさもあります。MMAがますますおもしろくなる好循環が生まれることでしょう。口だけのやつとちがってオレは知ってるんだぜ、という優越感も生まれることでしょう。
MMAを実践すると、より観戦がおもしろくなるオマケもついてきます。軽い動機ではじめてみても悪くないんじゃないでしょうか。