MANULのブログ

総合格闘技の生涯スポーツ化を考えるブログ

総合格闘技はダイエットに向くのか

ダイエット目的でMMAをはじめてみようかと検討している人もいるかもしれません。MMAはダイエット向きでしょうか。
あなたがなんの運動もしていなければ、まちがいなくMMAをやることはダイエットの足しになるでしょう。
しかし、ただ痩せることが重要であるならば、ジョギングやバイク、水泳など、長時間休止せずにおこなえる有酸素運動をしたほうがはるかに効率がいいです。そしてもっというのであれば、メリハリのついたマッチョボディをめざしたいということであれば、運動としては筋トレをするのが最適解でしょう。
格闘技をする以外の生活が変わらなければ痩身作用も出てくるとおもいますが、格闘技をすることにともなって食事量が増えた日には、へたをするとかえって太ることもありえます。
ダイエットの基本、大原則は食事コントロールです。

MMAはダイエット、運動不足解消で継続するにはしんどい

MMAはまちがいなくダイエットにも運動不足解消にも役立ちます。しかしながら、それだけの動機で継続するにはつらいはずです。立っての打撃もある、相手を倒す組技がある、寝てからの寝技の攻防もある、ありとあらゆる激しい運動をするので、まったく楽な運動ではありません。相手を傷つける技術ですから、痛みもともないます。ダイエットや運動不足解消を目的にするには、ほかに楽で安全な選択肢が多すぎるのです。
MMAをやるメリットは、MMAの技術が身につく、格闘能力が高くなることに尽きます。これを目標にできなければ継続するのはしんどいでしょう。
そして道は前途多難です。やること、おぼえなければならないことが多岐にわたって、ひととおりできるようになるまで途方もなく、一生うまくなんてなれないんじゃないかとおもうことが多々あるとおもいます。
この点、柔術はハードルが低いようにおもいます。寝技が中心ですから、MMAにくらべておぼえることの種類が少なく、それでいて一つひとつの技術は奥深く、戦略性も高く、体を使ったパズルと称されるだけあって知的なおもしろみがあります。MMAもおなじはずなのですが、打撃のありなしがやはり雰囲気を変えてしまうのではないかとおもいます。ジムにもよるかとはおもいますが、柔術はアットホームな感じがしますが、MMAは殺伐としがちな気がします。
ダイエット、運動不足解消を目的としつつ楽しめる格闘技に柔術はけっこうあっているとおもいます。筆者のジムにもダイエット目的ではじめてどっぷりハマった人はとても多いです。

それでも長い目で見て、強くなるべく継続をしたい

最初はMMAをやりに入ったのに、あるいはMMAと並行して柔術をやっていたのに、いつのまにか柔術一本になっている方が多い気がします。
スタンドでの打撃の押し引きの末に倒されて、寝技の攻防になって、ブレイクになって仕切り直して立ちあがると、どっと疲れが押し寄せてぜんぜん動けなくなります。観戦してると、試合の終盤で両者ともバテバテになってるのを情けない、お互い疲れてるんだからいけよ、なんて無責任なことおもいますけど、本当に動けないです。
まずMMAのほうが柔術より苦しく息あがるとおもいますが、運動量もさることながら、殴りあうという恐怖心で運動量以上の苦痛を味わうんですよね。カロリー消費と比例しない苦しさなんです。あれはやっぱりしんどい。二年耐えてきていますけど、気持ちいいとかヒリヒリ感が快感だなんて一度もおもったことないです。
筆者ははなからダイエットをモチベーションにしておらず、MMAをしたい、できるようになりたい、というモチベーションで、こんななにも覚えられていないいま辞めたら、はじめた意味がない、という意地で継続しています。
それでも一つひとつできるようになることに喜びを見つけ、長い目で強くなることの憧れを実現させていける継続力こそが、MMAをしていくうえでの最重要事項だとおもいます。最強はめざしていません。自分史上最強はめざしているかもしれません。他人とくらべて強いの弱いのと考えると挫けてしまいそうなので、勝負する相手は自分です。
中年MMA実践者が増えてほしいと願っていますが、モチベーションの置きどころをまちがわないことが継続の一つのコツかとおもっています。